男を見せる時(中編)
すっかりレギュラーとして定着した春日。
そして前半戦を3位で折り返したオリックス。

日本一へ、そして自身の初タイトル獲得へ……
7年目、後半戦が始まろうとしていた。

では続きから。

後半戦が始まり、オリックスには早速悪夢が待っていた。

それは3番を打っていた昨年打点王を獲得した松金がケガで戦線離脱。
しかし、野手層は地味に厚いオリックス。そう、松金が守るショートには本来この男が守っているべきなのだ。

大引「穴埋めは任せておけ」

松金はセカンドも出来る。AHを持っているということで使われている阿部真よりは大引の方が……
と言うか坂口とかもいるし、自分でオーダーが作れるならもっと強いチームに……
などと文句を言っても仕方がない。
今の春日にできることは打ちまくってチームを勝利に導くことだけだ。

7月31日
松金の戦線離脱をうけて5番に大引、6番に春日をそえる苦心の打順で戦う。
対楽天戦。一場から24号ソロを放つとそれを皮切りに25号ツーラン。
更には中継の水本から26号スリーランホームランと1試合3発を記録。
怒濤の活躍で8対1と勝利する。この活躍を見た監督は一言。

監督「新たな目標に50本を目指せ」
春日「………………」

また無理難題を(ry

8月4日
松金が復帰し、春日は5番に戻った。
西武戦、大沼から27号ソロを放ち、5打数3安打1打点1盗塁の活躍で2試合連続の猛打賞を記録。
コーチの誕生日を勝利で祝ったが……

春日「今井コーチって誰?」
大引「投手コーチだよ」
今井「………………」
春日「……すいませんでした」

8月6日
アドベンチャーゲームをやり込み、粘ることを覚えた。野球にも通ずるものが……あるかはわからないが。
そんな春日だったが、マイライフでは4点台が当たり前の投手陣にあって2点台を維持しているロッテの成瀬相手に28号ソロを含む4打数4安打3打点。
対左は右より悪い春日だが相変わらず、成瀬をカモにしているようだ。
ちなみに奥居との2度目のアベックアーチを記録。

8月7日
ラングが戦線離脱し、坂口が4番DHで出場。

春日「なんで4番でDH?」
大引「そう言うな。仕様だ仕様」
春日「………………」

頼れる4番が戦線離脱し、その穴を埋めれるのはやはり今のオリックスには春日しかいない。
苦手としている左腕大庭から2安打を放ち、勝利に貢献。
決して今シーズンの対左腕成績は良くはないが、昨日の成瀬、そして苦手としている大庭から打ったことは自信に繋がったようだ。

8月8日~10日
29号アーチを放つなど、打ちまくったのだが最後が守りきれず首位・日ハムとの3連戦を負け越してしまう。この期間、4番DHには村松さんが入っていた。

春日「………………」
大引「抑えと4番起用、どっちに対してかな?」
春日「まぁ仕様だし」
奥居「楽屋ネタを何度も使うなよ」

8月13日
ようやく格が違う村松さんと知り合いになり、食事に出かける。
その際に、デートの延長戦には公園がいいとアドバイスをもらう。
ラング復帰戦となる西武戦。
涌井から9回2死という崖っぷちから第30号同点弾を放つ。
更に1点勝ち越された11回裏、2死3塁1塁から右中間へサヨナラ打!
もちろんヒーローに。

監督「サヨナラ打を打たれた岩崎が相当悔しがっていたようだ。どうやらライバル心に火をつけたみたいだぞ」
春日「何人目ですか……」

ぶっちゃけ大嶺しか把握していない春日だった。

8月14日
地元である京都に後援会が発足したようだ。
会長の金成清志さんと知り合う。

8月15日
ゲームでこの時期だった頃、マイライフ紀前編を書き上げたのだがその際にシートの存在をマイライフ紀書いてて思い出す。
手始めに10個設置してみた。
試合は日高さんの誕生日に山岸から31号同点満塁弾を打つも、勝ち越しをくらい誕生日を祝えなかった。

8月17日
自己最多記録となる32号や奥居のツーラン(3度目のアベックアーチ)などでロッテに勝利。
待ちに待った関東での遠征。
村松さんに教わったデートテクを実践すべく、綾子さんをデートに誘う。
いい思いし、大阪に帰るさいの電車内で普段からかけていたサングラスをたまたま外していた春日はプロ入り後初、ファンに囲まれてしまう。

子供「ぶつぶつ……」
春日「むっ!」

そう、この子供は1年目のファン感謝祭でカンチョーをしてきた子だ。
咄嗟に反応し捕まえる……も、監督に怒られる。そして監督はその子供にサインを上げるべく春日と距離をとっていくが……

監督「ん、忍者のマネかい?」

後は神のみぞ知る……

8月20日
ホークス戦、杉内から33号ツーランを放ち、自身初となる100打点を達成。
30号100打点とスラッガーとして大成を果たした瞬間だった。

8月21日
いきなりこんなことを言われた。

監督「新たな目標に4割バッターを目指してみろ」

無理である。200安打は毎年のように出ているのだが、打率に関しては青木が一度ランクインしていらい従来の記録のまま固定である。
新記録でさえ難しいなか、4割バッターだと……
確かに現在.380という高打率をマークしているとはいえかなり厳しいと言わざる負えないだろう。

ちなみに打率.508 7本 20打点で8月の月間MVP候補に選ばれる。

8月22日
いきなりこんなことを言われた。

監督「新たな目標にシーズン安打記録の更新を狙ってみろ」

無理である。そもそも春日は現在157安打。1位の森本さんが174を考えると、まずトップにならなくてはいけない。そして現在の記録は2012年に青木が記録した216本。
とりあえず200安打すら越せるか分からない春日に求めるのが間違っている。

9月3日
ホークス戦、柳瀬から36号同点ツーランを放ち、5対4で勝利。
無茶な注文に戸惑いを覚えたが、自身の仕事……つまりランナーを還す役割をきちっとこなそうと思いとどまった。自分はAHではなくクラッチヒッターだと。

9月4日
同じくホークス戦、高野から37号勝ち越し弾を放つも平野佳が逆レンを食らう。
しかし頼れる4番、ラングがサヨナラ満塁弾を放ち10対8で勝利。
殊勲打を打ったラングを夜の街に誘い、もちろん奢る。
器も大分でかくなってきたようだ。

9月5日
4打数3安打で今シーズン20回目の猛打賞。10試合連続安打を記録し、3対2でホークス戦3タテを決める。
8月の月間MVPは.337 11本 30打点でラングが獲得。
打点面でラングが勝ったようだ。ちなみに今シーズンは3度目。まさしく八面六臂の大活躍である。

9月13日
得意のコバヒロ相手に得意の併殺打を打つなど4タコ。
チームも北大路が打たれ、敗戦。

9月14日
昨日の借りを返すかのようにライバル大嶺から第40号を放つ。
猛打賞を記録し6対2で勝利を収める。
試合後は綾子と定食屋で食事をしたあと、村松さんに教わったテーマパークで遊ぶ。

そして場面が変わって、いきなりこんなことを言われた。

監督「シーズン本塁打記録を更新してみろ」

無理である。現在は40本、1位のラングは52本である。
日本記録は変わらず……いや、三冠王を獲得した陳が55本を記録しタイ記録保持者が4人になったが55本である。そもそも春日ではなくラングが更新しそうな勢いであるのは言うまでもない。
まったく困った監督である。


9月18日
この日は春日の誕生日。
西武戦、相手は同級生となる岸。
1点負けてての1打席目、ツーベースを放つも得点には結びつかず。
その後は早乙女に抑えられる。奥居や松金がタイムリーを放ち、一時は追いつくも5対6と勝ち越しをくらい守護神・岩崎に相手に最後のバッターとなってしまい、誕生日を勝利では祝えなかった。

8月に続き9月の月間MVP候補に選ばれる。
.450 7本 14打点
一方、ラングも相変わらず候補に挙がっており.375 9本 19打点。本塁打と打点で追いつけばMVPが見えてくるはずだ。

9月22日
ラングの54号、春日の43号アーチで連敗を3で止める。
これでラングとは14回目のアベックアーチ。

9月23日
弟分のラングが55号ホームランを放ち、日本記録に並ぶ。
春日もつられてか3試合連発となる44号。

9月27日
日本記録更新が期待されたラングがここに来て戦線離脱。
西武戦、エース涌井に完璧に抑えられ完封負け。

そしていきなり(ry

監督「シーズン打率記録を塗り替えて見ろ」

無理で(ry
シーズン記録はバースの.388。現在.379といけそうな数字ではあるが、このぐらいの打率になると1部上げるのはかなり大変である。(落ちるのはあっという間だが)
と言うか春日に記録更新を望みすぎだよ、監督さん。

9月28日
西武、岸から45号を放つ。大台まで後5本、残り試合を考えるとギリギリではあるが……
北大路がこの試合、完投。ラングも復帰し、1位日本ハムを猛追する。
この試合、2安打を放ち目標の一つであった200本安打を達成。
ラミレス以来(恐らく)となる右打者での200安打となった。
ちなみにこの日、阪神が5連覇を果たす。まさしく黄金時代を迎えているようだ。

10月3日
ロッテ戦、ムービングボールを扱う天敵萩野相手にサヨナラのチャンスに併殺打……
しかし奥居がきっちりサヨナラタイムリーを放ち、首の皮一枚で繋がる。
そしてこの試合、ラングが56号を打ち日本記録を更新した。
ついでに9月の月間MVPも獲得し、3ヶ月連続の受賞。まさしく最強の助っ人である。

10月8日
最終戦、春日自身も48号、49号と連発を果たすも大台には一歩届かず。
怒濤の8連勝をするなど猛追を果たしたが、こちらも1ゲーム差で惜しくも届かず日本ハムが優勝を果たす。
借りはCSで返すしかない。ちなみにこの試合を機に春日は「アーティスト」と呼ばれるようになる。

10月9日
後援会の金成会長から電話がかかってきて、FAを行使するべきか悩んでいるんじゃないか、どこのチームにいっても応援するという温かい言葉をもらう。
ちなみに今のところFAの予定はなかったりするが。

監督からTVやCMの出演依頼があったと言われ承諾。(TVの方が無理やり)

10月14日
クライマックスシリーズ、第1ステージ!
オリックス対ロッテ。先に2勝したほうが優勝チーム、日ハムと戦うことができる。
その開幕ゲーム、オリックスは平野佳、ロッテは成瀬とエース対決。

春日の第1打席、三塁一塁のチャンスでセンターオーバーの先制タイムリー。
しかしロッテもすぐさま、9番サブローのタイムリーで同点に追いつく。
2打席目は2塁のチャンスだったが凡退……も後続が続き9番木元のスリーランで勝ち越し。
3打席目は永井(元・楽天)からツーベースを放ち、続く阿部真がヒットで続き平野恵のタイムリー、辻の内野ゴロの間にランナー生還で追加点。
4打席目は左腕・ハリス相手にレフトフライに倒れるも最後は高木が締め、6対3で勝利。

9月15日
オリックスは助っ人・ジョシュア、ロッテは若島。

1打席目でいきなりホームランを放ち、2試合連続の先制打。
次の回に2番大西のタイムリーで2点差にする。
3回の2打席目はレフト前ヒット、更に盗塁成功後、辻がタイムリー。
5回にも辻、奥居のタイムリーで差を広げるが、ロッテも4番ジョセフのソロで追いすがる。
ライバルの大嶺相手にはショートゴロに打ち取られる。
塀内にタイムリーを浴びるも、序盤の得点が響き5対2で勝利。第2ステージ進出はオリックスが決めた。
積極的に盗塁してきた春日。最近、実戦よりコツを掴んできたようだ。

9月19日
クライマックスシリーズ第2ステージ! 対日本ハム。
オリックスはエース平野佳、対する日ハムは左腕吉川。
絶不調のダルビッシュを温存してきた形だ。

1打席目、2死3塁1塁の場面でレフト前へタイムリー。CS、春日は先制の場面でまわってきて、必ず結果を出してきている。
2打席目はショートゴロに倒れる。6回に松金、ラングの連発で追加点を挙げる。春日も続きたかったが、力むまくってショートフライに。
更に木元、奥居のタイムリーで突き放す。
4打席目、思いっきり叩きつけサードの頭上を越すヒットに。
守りではエース平野が日ハム打線をシャットアウト。

ヒーローは先制打の春日とわずか3安打に抑え完封勝利の平野が。
流石は14勝(リーグ2位)を挙げたエースである。

9月20日
オリックスは日ハムより移籍してきた(と言うか来ていた)木下。
日ハムは久藤。

1打席目は四球で出たラングを春日は送り、阿部が繋いで迎が犠牲フライで先制。
一方、日ハムもオリックスから春日とのトレードで移籍した3番由田がヒットで出塁後、盗塁を決める。そして4番朴がタイムリーで同点。その後、押し出しで逆転を食らう。
2打席目はラングを置いて、サードフライ。しかし阿部が出塁し、迎がタイムリー。
ランナーがたまり松金がスリーランで勝ち越し成功。
陽が2点タイムリーで1点差に詰め寄られる。
突き放したいオリックスだが春日が無死でラングを1塁に置き、お得意の併殺打に。
土壇場9回、朴に犠牲フライを打たれ同点に。
勝ち越しのチャンス、2死で松金を1塁に置くもショートゴロと今日はいいとこなし。
その裏、高橋のサヨナラ打で決着がつく。

9月21日
オリックスは金子
日ハムは八木。
まだダルビッシュを温存してくる。

春日自身、併殺打を含む5タコ。
しかし木元が大活躍で7対4と打ち勝つ。
これでオリックスは日本シリーズへリーチとなる。

9月22日
オリックスは阪神より移籍してきた(というかしてた)杉山。
一方日ハムはエースダルビッシュが満を持しての登板。

苦手のダルビッシュを打ってこそ……と意気込む春日。昨日の5タコを返上すべく打席に立つ。
満塁のビッグチャンスに回ってきて、ダルビッシュの足元を抜くセンター前タイムリー。
これをキッカケに5対1とリードする……ジワジワと点を取られ8回に追いつかれる。
しかし延長戦、CSで絶好調の木元が決勝アーチを放ち、オリックスが日本シリーズへ!

春日「よっしゃあぁぁ!!!」
奥居「お前、何にもしてないじゃん」
大引「そうそう」
春日「いやいやいや、少なくても大引よりは」
大引「うるせぇよ!」

同級生3人が騒いでいる中、春日の携帯が鳴る。

春日「はい、もしもし」
綾子「日本シリーズ進出おめでとうございます」
春日「綾子さん!?」

優勝のお祝いの言葉を頂き、店に呼ばれた。
喜んで北海道から飛んでいこうとしたが……

奥居「そうはいかんぜよ」
春日「どこの生まれだよ」

結局、春日は祝賀会や取材に阻まれ、店に行くのが大幅に遅れる。

マキ「遅いです」
春日「すいません……」
綾子「まぁまぁ、仕方ないでしょう。せっかくのお祝いですし、飲みましょう」

ここで2時間ほど楽しんだ後、春日は帰宅。

マキ「女将さん、春日さんのこと好きなんでしょ?」
綾子「な、何言ってるのマキちゃん」
マキ「私、何年女将さんの下で働いてると思ってるんですか?」
綾子「でも……」
マキ「私、女将さんにも幸せになってもらいたい。あの人、鈍感そうだし」
綾子「そうね……頑張ってみようかしら」

ここに一つの奇跡が生まれた。






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