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「ずっと支えていて欲しいんだ」
8年目のタイトルが決まらないので、とりあえず今回はこれで、という裏事情はともかく……

このマイライフ紀に付き合ってくださっている方は察しがつくでしょう。
そう、ついに春日にもこの時が来ました。

8年目、大卒春日も30歳になりました。

残りわずか(!?)なシーズン、まだまだお付き合いください。


では続きから


昨年、初の打撃タイトルを獲得し、一流打者へまた一歩前進を果たした春日。
世間的(格)はまだまだ一流半だが、主軸打者としてオリックスファン……いやプロ野球ファンに春日の名は知れ渡ったことだろう。
そんな春日、2億円プレイヤーとなり、そろそろ良いだろうと決断。
そう、今年30歳になる春日……そろそろ家庭を持ちたい年頃、いや持たなきゃいけない年齢だろう。
プロ入りして追いかけていた女子アナは手が届かず、自分は結婚出来ないのではないかと思っていたが、西武時代にあったとある料亭の女将さんにまさしく一目惚れ。
そこから不器用な春日の恋がまた始まった。
そして昨年、首位打者としてチームを牽引しプレーオフを制し日本シリーズへ出場を決めた。
日本一はならなかったが女将さんには好印象を与えたらしく、そこから今まで以上に親密な関係となり今年にいたる。
さぁ、今年……鈍感で不器用な男は漢を見せることが出来るのだろうか?

シーズン始まる前、綾子さんの誕生日を9月30日と知る。
何とかプレゼントを……いや、食事にぐらい誘うと企てる。
そしてその日は丸1日空いていた。何となく練習になりそうな気がしてならないが……
今はそんな先の話より開幕戦に集中しようと、意識をミーティングに向ける。

大引「ミーティングにそんなこと考えてるなよ」

3月29日
開幕戦、相手はホークス。
定位置ともいえる5番レフトで出場。
相手の開幕投手は杉内。
初打席でレフト前にヒットを打ち、さすがは首位打者といえるバッティングをするもその後、2打席凡退する。
最終回、1点差で2死3塁1塁と守護神馬原を攻め立て、バッターはチャンスに強い春日!
も……ここではゲッツーロボに異名もとる春日がきっちりショートゴロに打たされゲームセット。
2対1で開幕戦を落としてしまう。

4月1日
水本から今季第1号となるスリーランを放つ。

4月2日
年俸も上がり、ここらで車でも買ってみようと500万のスポーツカーを購入する。
やはり綾子さんにアピールするにはこういったところだろうと単細胞の春日は考えたようだ。
前回(涼子)の失敗は何と言ってもお金のなさだと思っている。
そんなんだから一押しも二押しも足りなかったのだろう。

チームは松金のサヨナラ弾で勝利。
開幕戦は落としたものの、それから現在4連勝と乗っているオリックス。
昨年、プレーオフを制した打線は今年も健在のようだ。
もちろん、太っ腹になった春日は殊勲者松金に奢った。

4月10日
そんなチームとは裏腹に打率が2割を切っていた昨年の首位打者。
得意の成瀬から今季初の猛打賞を記録する。

4月11日
移動中、バットの職人重正さんと会う。
って電車で移動って似合わないんですけど……
などと思いながらもグラブ職人、彦蔵さんの連絡先を聞くことができた。

4月16日
その重正さんにバットを注文する。

重正「……じゃあ何色にする?」
春日「黒で」
重正「……分かった。300万円だ」
春日「高ッ!」
重正「………………」
春日「いえ、なんでもないです」

車買えるやんと思いつつ、一流打者は一流の職人のバットを使うもんだと思いお願いする。
時間がかかるとのことで、届くまではこれまで通り提供バットを使うことにする。

試合は延長まで行き、12回。
ノーヒットだった春日は最終打席で決勝のタイムリーを放ち、そのまま勝利を収める。
チームの顔になりつつある春日に球団は春日シートの設置数を増やしても良いと許可を出す。
チームは10勝1番乗り。
おまけにスタートダッシュに成功し、10勝4敗1分で600万ゲット。(春日は22万)

4月25日
苦手ダルビッシュから右中間へ先制打を放つが、追いつかれる。
しかし好調オリックス(の打線)は打ち合いでは負けなかった。
試合は9回、松金が早くも今季2回目のサヨナラ弾で決着をつける。

春日「おーやるな」
松金「後ろにラングと春日さんがいるので思いっきり打ててます」
春日「だから大引は控えなんだな」
大引「うるさいわ。つーか松金はセカンドも出来るだろ、足早くないし俺のほうがショートとして安定している」
春日「でもセカンドにはAHの阿部真さんや若い川内が伸びてるしな」
奥居「まぁ出番がないってことで」
大引「………………」

試合での出番はないが、マイライフ紀の中では同級生の大引の存在は大きかった。

大引「いらんわ、そんなフォロー」

4月26日
春日弁当販売!
人気者に。

春日「………………」
奥居「どうした?」
春日「もう少し名前なかったのかなって思って」
大引「某球団に弁当の呪いってあるけど、どう?」
春日「何がどう? なんだよ」
大引「いや、ここいらで躓く絵とか欲しくない?」
春日「いらんて」

4月29日
ロッテ戦、ティモシーから第6号ソロ。
通算100号まで後、8本に迫った。

5月1日
千葉に来たため、関東在住の綾子さんとランチに出かける。
そして夜、試合を見に来るといい燃える春日はお得意成瀬からツーベースを打つも、後を抑えられ1対0と自慢の打線が奮わず完封負け。
少しアピール不足が否めなかった。

5月3日
楽天小山からサヨナラ打を打ち、ライバル視される。
しかしチャンス(3回)を含む、前の5打席で打てないなど不調に陥る。

松金「あ、春日さん。こどもの日のプレゼントに55万……と言いたいっすけど春日さんは稼いでいるので505万で」
春日「何、その罰ゲーム」
松金「罰ゲームって言っちゃダメです」
春日「へいへい」

渋ったが、文句は言わず505万プレゼント代へ。
これで合計1000万となった。

5月6日
奥居がケガをする。
いまやオリックスの核弾頭で定着した奥居だったが、ケガも目立った。
ケガする選手は一流にはなれないだろう。
まったく、レギュラー定着したかと思ったら、これだ。
情けない男である。

奥居「散々言いすぎだ」

そんな奥居を祝福するホームランを西武・涌井から打つ。

奥居「嫌味か」
春日「あぁ」

5月9日
ロッテの内からライトへ同点の8号ソロを放つも、後のチャンスで打てずチームの連勝を6で止めてしまった。
あのチャンス強い春日はどこへやら、単発が増え、タイムリーが出なくなっていた。

5月10日
この日も得意だったはずの成瀬に3打席ノーヒットと抑え込まれる。
4打席目に9号アーチを放つも、どこかバッティングに納得がいかなかった。
しかしラングとも18回目のアベックとなり、いよいよオリックスが誇りR(L?)K砲が完成しつつあった。

朱美さんのところに飲みにいき、代理人安田を紹介してもらう。

5月11日
チャンスでは打てない春日だが、この日もロッテ大庭が10号ツーラン。
これで3試合連発となる。
調子が悪いのかいいのか、分からない。

5月18日
1週間ぶりに八木から11号、12号を連発。
通算100号まで後2号。

春日「よし、良かった」
奥居「何が?」
春日「どうしても今度の西武戦に100号を達成したいからな」
奥居「なんで?」
春日「内緒」
大引「まぁ次楽天なんだけどな」
春日「あぁ。楽天で1発打てば後、楽になるだろ」
大引「お前、1発打った後、ヒット狙いにしようとしてるだろ」
春日「ヒットでもチームに貢献するんだ。ベンチを温めているお前に何も言われたくないぞ」
大引「………………」

ちなみにチームは11失点で大敗した。

5月21日
重正さんからバットが届くが、仙台にいたため装備できず。

5月24日
春日はどうしても、この日の西武戦で通算100号を達成したかった。
3連戦だが、1戦目と3戦目は移動日があるため埼玉での自由行動があるのはこの日だけ。
そして、春日はある決心をしていた。
通算100号を打って、綾子さんにプロポーズすると。

春日「よし、いくぞ」
奥居「並々ならぬ気迫だな。ま、お前が考えてることぐらい分かるけど」
春日「奥居……」
奥居「協力してやるよ」
春日「サンキュ」

そして試合、春日は2打数1安打で迎えた3打席目。
西武、橋場投手の低めに落ちるフォークを捉える。

春日「おぉっし!」

打球はレフトスタンドへ、打撃職人と呼ばれるまでになった春日らしいライナー性の打球。
今季14号、通算100号となるメモリアル弾を放つ。

更に9回、1点負けている場面で奥居を2塁に置き、ライト前へ。
俊足の奥居が3塁を蹴る。
タイミングはかなり微妙だったが、キャッチャーのタッチを上手くかいくぐる好走塁で生還。
春日に打点1をプレゼントした。
チームはその後、サヨナラ負けを喫するが自身は猛打賞。
そして春日は夜、綾子さんを誘う。

春日「綾子さん、話があるんだ」
綾子「はい?」

春日は持ってきていた指輪を差し出す。

春日「ずっと支えていて欲しいんだ」
綾子「まぁ……! 私なんかでいいんですか? うれしい……幸せにしてください」

不器用でバカがつくぐらいの単細胞だった春日がぶつかって得た幸せ。
30歳でようやく人生の伴侶を……守るべき人が出来た。
2人には末永く幸せになってもらえるよう願いつつ……

ここで春日のマイライフ紀を終わりたいと思う。

奥居「まてまてまて」
春日「なによ?」
奥居「ここで終わるの? まだまだネタになることあるでしょう」
春日「なんか良い感じの終わり方かなって」
奥居「物語だったら良いかも知れないけど、マイライフ紀は引退までやろうよ」
春日「やっぱりか」

盛り上がりはピークに達したが、シーズンは始まったばかり。

春日の第2の野球人生が幕を開けた。





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